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第17話 情報の即時処理体制の確立

第2営業部が発足した昭和51年頃エンパイヤの扱い商品は、小さいものはヒューズから大きいものでカーエアコンまで約8万点にも及んでいた。これを北は北海道、南は沖縄まで、32ヶ所の販売網を通じて2次卸商、地域部品・用品商、カーショップなど3千社に販売していた。
これだけ膨大な商品の在庫管理と即納体制を確立するには極めて高度なノウハウが要求される。エンパイヤでは昭和44年、業界に先がけて電子計算機による商品管理方式を導入して以来、昭和48年にビジレコード(カード記帳方式)を採用するなど、情報処理の即時体制の準備を進めてきた。
そして、昭和52年10月3日、大型電子計算機<UNIVAC/1106>を導入し、オンラインリアルタイムによる全国ネットワークを完成させた。

事務合理化の先兵になったコンピュータ<UNIVAC/1106>

大型コンピューター導入に当って画期的なことは、昭和44年以来延べ1万人の手数をかけてシステム化した日常業務一切をインプットしたことであった。この難題には、システム開発担当者も非常に頭を痛めたが、昭和55年になって全ての作業を完了する事ができた。

大型機種の導入は在庫管理、即納体制という目的と同時に、計数管理と事務の合理化をはかる事であった。コンピュータ化により550人の人員が、昭和58年時点で150余人が削減された。
事務の合理化の面では、例えば、請求業務の締め切り時期にベテランの経理マンが毎日夜11時、12時まで残業して1週間もかかって請求書を作成する業務を、24時間後にはアウトプットされるようになった。
即納体制では、東京営業所の場合、午前9時30分までに受注したものは当日午前中に、午後1時30分までのものは当日中に出荷する様になった。即納を基本方針とするエンパイヤにとって、こうした迅速さは欠かせぬ企業使命であり、それがまた大きな信用につながっている。

この後、昭和54年8月には大型電子計算機を<UNIVAC1100/11>に、昭和57年には<UNIVAC1100/61>にレベルアップしていった。


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