日本に車が初登場【1898年(明治31年)】

1898年(明治31年)1月、一人のフランス人が「パナール・ルヴァッソール」を日本に持ち込んだことから日本の自動車史はスタートしました。 しかし、自動車初渡来は意外にもひっそりした幕開けのようでした。 当時の日本では、人力車や鉄道の方が便利だと思われていた為に新聞記事の扱いなども数行の小さなものでしかなかったようです。

※右記写真「パナール・ルヴァッソール」
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※関連事項・・・ 「パーナル・ルヴァッソール」を日本に持ち込んだフランス人は ジャン・マリー・テブネです。



はじめてのクルマづくり【1904年(明治37年)〜明治末期】

1903年(明治36年)「第5回内国勧業博覧会」が開催されました。出展された8台の外国製自動車は人々の関心を集め、国産車づくりの意欲をかき立てました。そして、1904年に、国産蒸気自動車の製作に成功しました。
また、日本初のガソリン車では、ボディーはフランス車ダラック、ミッションやエンジンなどはアメリカ車のフォード・モデルAを参考にしたそうですが、「ガタクリ・ガタクリ」と大きな音で走ったことから、タクリー号と呼ばれたそうです。


※左記写真
「国産吉田式自動車(タクリー号)」画像をクリックすると拡大表示されます。

※関連事項・・・ 1909年(明治42年)、日本人の自動車保有数はたった61台でした。その保有者のほとんどは、華族や実業家でした。



本格的国産車生産がスタート【大正〜昭和初期】
クルマは、戦争と災害によって、その実用性が認められました。1923年(大正12年)関東大震災が発生し東京の市電や鉄道は壊滅し食料や日用品、衣類などの輸送をフォードトラックのシャーシを800台輸入し市バスとして運行するようになりました。

※右記写真
「T.G.E」B型貨物自動車
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※関連事項・・・ 市バスは市電とともに市民の足として活躍していきました。当時、東京市内なら一円でどこまでもいけた「円タク」は登場したのもこの頃です。

 

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